岩屋緑地は豊橋市の東部にあって、南には東海道新幹線と東海道線が、西には国道1号線が、
東から北には昔の東海道が通っており、交通の要衝に位置している。
また、南の麓には豊橋市視聴覚教育センターが、西北の麓には豊橋市のグリーンスポーツセンターがあり、
教育環境に恵まれた所でもある。
岩屋緑地は南アルプスから続いてきた弓張山系の南端で、
市街地の中に緑の二つの小山が浮かんでおり、
誰もが直ぐに見つけることが出来る。
岩屋緑地は豊橋市の風致公園で、風致地区46.1haのうち緑地が約21haを占めている。
主峰の大蔵山が標高100m、もう一方の峰は岩屋山で山上に聖観音立像が建てられており、
中腹にある岩屋観音と共に昔から街道を行く旅人の尊信を集めている。
撮影日 平成20年12月13日 大倉山山頂付近から
大蔵山の山頂から眺めると、南に天伯原台地が広がり、その向こうが遠州灘。
西は高師原台地の向こうに豊橋市街地が広がり、
豊川の流域から更に先の三河湾まで見通すことが出来る。
岩屋山、大岩町、火打坂と地名にあるとおり、この辺りは岩石が目立ち、
その殆どが古い時代に出来たチャートと呼ばれるものである。
火打石を産したことから火打坂の名が起こったものと思われる。
この山は戦前にはアカマツの山で、たくさん松茸が採れたと言われている。
戦後の燃料革命で人々が薪を取りに入らなくなり、山は荒れ、
マツクイムシの被害がそれに加わり、急速に植生が変った。
今ではシイ、コナラ、クロバイやタケが繁り、ソヨゴ、ヒサカキ等が加わって
日中でも林床に日が差さず、暗い気味の悪い森として敬遠されることもある。
「みんなが親しめる森にしたい」これが私達の願いです。