石部 所在地   滋賀県甲賀郡石部町
最寄駅   JR草津線石部駅

東海道第51宿

本陣2、 脇本陣0、 旅籠32、 問屋場1
総人口1,606、 家数458

草津へ   2里半17丁54間   




林口の一里塚
林口の一里塚
水口城下の外れ、林口の五十鈴神社の境内に一里塚の標石と解説。
ここから最後の曲折を抜けると、街道は西へ真っ直ぐに進む。
泉一里塚
泉一里塚
西へ真っ直ぐに伸びるは
北脇縄手呼ばれ、田の中の一本道。江戸時代には松並木であったと言われる。

泉川を渡ると間も無く右手に、こんもりとした一里塚。
泉の一里塚で榎が植えられている。
横田の渡し
横田の渡し
街道が野洲川(横田川)に突き当たった所が横田の渡し。
畔に巨大な常夜灯、『金毘羅大権現、万人講中、常夜灯、文政五年(1843)、壬午八月建之』とある。

野洲川を前にして横田の渡しの歴史が解説されている。
今は橋も渡しも無く、ここから向こうへ渡ることは出来ない。
横田橋
横田橋
国道に出て下流の横田橋で野洲川を渡る。JR草津線三雲駅の手前で再び東海道に戻る。

三雲駅を過ぎてすぐ左に
道標群。JR草津線を渡って再び西へ。

由良川トンネル
由良川トンネル
大沙川に続いて由良川をくぐる。いずれも天井川のトンネル。

川床が平地より高い天井川、学生時代に地理で習ったが、歩いてくぐるのは初めての体験。

大沙川の畔には
弘法大師の錫杖杉がある
天然記念物平松ウツクシマツ自生地
天然記念物平松ウツクシマツ自生地
平松から左におよそ一キロ脇へ入るとウツクシマツの自生地で、その碑が立っている。東海道名所図絵にも書かれている珍しい松。

松は普通は一本の太い幹から横に枝が出るが、ウツクシマツは主幹と言うものが無く、根元からいくつにも分かれていて、扇か傘か箒の形と表現される。
上葦穂神社碑と常夜灯
上葦穂神社碑と常夜灯
この奥落合川の左岸に神社がある。白知大明神、祭神は伊邪那岐命、国常立尊で天智3年(664)の創建。

この先落合川を渡ると
石部宿の東口跡
石部宿の町並み
石部宿の町並み
街道には風情のある家並みが続く。
石部本陣跡
石部本陣跡
左手に明治天皇聖跡の大きな石碑があり、その前に小さな本陣跡の碑がある。
何とも寂しいかぎり。

宿の中に
吉姫神社吉御子神社があり、2社一対で鹿塩上神社、石部社とも呼ばれ倭姫命、伊勢神宮に関係する。
石部宿西口跡
石部宿西口跡
このあたりに
一里塚西の木戸が有ったと思われるが、それを示すもの無く、お年寄りに尋ねても判らなかった。

街道の正面に三上山が見え、この先
金山跡へと進む。




関からスタートした鈴鹿越え1泊2日の旅、石部の宿西の木戸で終わる。
傘を差したり畳んだりの繰り返しであったが、石部に入ってからは本降り。そのお陰で暑さからは逃れる事が出来た。
土山、水口と古い宿場の姿がそのまま残った所を見てきただけに、石部では物足りなさを感じた。
古い物を残す事がどんなに大変な事か承知はしているものの・・・。

今日の歩数 47,267歩




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