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出発地 愛知県名古屋市熱田区 最寄駅 名鉄名古屋本線神宮前駅 到着地 三重県桑名市 最寄駅 JR関西線桑名駅 |
平成13年4月29日(日) 桑名市観光協会主催の「平成七里の渡し」に参加出来ると言う幸運に恵まれた。 陸路では東海道を完歩したものの、宮から桑名までは海上を行く手段が無く、途切れたまま。 何とかしたいと思いつつも、個人の力ではどうにもならなかった。 しかし、この難問を、この催しが一気に解決してくれた。 |
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名古屋港から乗船 「南極観測船ふじ」のオレンジ色の巨体が繋留されている名古屋港遊覧船乗場。 ラッキーにも今日の催しに参加出来た皆さんが、東京、岡山など全国各地から集合、その数およそ60名。 名鉄海上観光船の「海燕23」に乗船し10時に出航。 |
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宮の渡しに到着 名古屋港からおよそ15分で宮の渡しの桟橋に到着。 一旦上陸。宮の渡しには常夜灯、時の鐘などがあり、道を隔てた向かいには旧旅籠丹羽家住宅や熱田荘など当時の様子を偲ばせる建物がある。 10時35分宮の渡しを出発。 右手は堀川、名古屋城へ。左手は新堀川。直進して堀川を名古屋港方面へ進む。 |
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新幹線をくぐる 右岸にはクルーザーが沢山繋留されており、続いて造船所がある。 新幹線をくぐる。 右岸には工場や倉庫が、左岸にはマンションが建ち並ぶ。 |
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閘門を通過 伊勢湾台風の後で出来たと言う閘門を通過する。船足が一段と速くなる。 右岸に海上保安庁の巡視船みずほが停泊中。 その前を右手に回り込むと名港ガーデン埠頭で今朝の乗船地。 右手は倉庫、左手に石油タンクと中部電力新名古屋火力発電所の白いコンクリートタワーの集合煙突。 |
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トリトンをくぐる 11時に名港中央大橋(1170メートル)をくぐる。この橋と東大橋、西大橋を合わせた総称が名港トリトン。今は伊勢湾岸自動車道で将来は第2名神となる。 左手に新日鉄名古屋製鉄所の溶鉱炉。右手は金城埠頭とガラス張り建物のNAVTIC(大型船の通航情報を流す信号所)。 右手に名港西大橋、藤前干潟、コンテナ埠頭、中部電力西名古屋火力発電所、トヨタモータープール。左手は知多半島東海市の造船所。 |
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伊勢湾岸道をくぐる 航路浚渫の土砂で作ったポートアイランドを左に見て、高潮防潮堤を過ぎると広い海に出る。今日は曇っていて空と海の見境が無い。 左には常滑沖に中部国際空港の工事が見えるはず。でも霞んで見えない。 右にはナガシマスパーランド、埋立地と橋が連なって見える。 間も無く三重県揖斐川河口へと入る。左堤防上に海鵜の群れ、釣り人もちらほら。 工事中の伊勢湾岸道の橋をくぐり、川幅の広い揖斐川を遡る。 |
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伊勢一の鳥居 11時45分赤いトラスブリッジが二本並んだ国道23号、名四国道をくぐる。 左手堤防の向こうに家並や森、球場が見えてくる。右手は揖斐川と長良川を区切る堤防。その向こうに長良川河口堰、トンボの目のようなゲートが連なる。 左手護岸工事の向こうに水門、伊勢の一の鳥居、山月(脇本陣駿河屋跡)、船津屋(大塚本陣跡)が見える。 |
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桑名住吉浦に到着 12時関係者の出迎えの中、無事桑名の渡し場、住吉浦に到着。 護岸工事中で風情が無いのが残念だが、住む人の安全を考えれば、これは旅人の我儘。昔の旅人がここへ辿り付いた時はどんな気持ちだったろうと思いを巡らす。 |
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六華苑 下船後、近くの六華苑(旧諸戸清六邸)に案内され、中で魚重楼の上品な蛤弁当を頂く。 六華苑を見学の後、ボランティア「歴史の案内人」の皆さんのお世話で、数班に別れ桑名の名所旧跡を訪ねるが、あいにく雨が降り出す。 本陣跡(歌行灯句碑)、脇本陣跡、七里の渡し、九華公園(桑名城跡)、春日神社(銅の鳥居)、石取り会館(桑名のお祭り)、薩摩義士墓所海蔵寺と見て3時30分に解散。 |
「平成七里の渡し」を企画・開催して下さった桑名市観光協会の皆さん、有難うございました。 貴重な体験を「東海道五十三次独歩記」の一頁として紹介することが出来ました。 今後も新しい企画で現代の旅人達に、桑名の色々な顔を案内して下さい。 |