「元脇本陣の西尾酒造」
右手の立派な建物が問屋と庄屋を兼ねた元脇本陣の西尾酒店。杉玉の酒林が下がり菰樽が積まれ、地酒蔵元木曽のかけはしの旗。屋敷の前には碑と解説板。この向かいが本陣跡。
「水舟と子規歌碑」
これが須原の代表的な景色。子規の歌碑と水舟。その前に無造作に投げ込まれた木の枝が心なごませてくれる。
寝ぬ夜半をいかにあかさん山里は月出つるほとの空たにもなし 子規
「宿の中心部」
この宿は両端に桝形を設け中央でややくの字に曲がるが、街並が比較的真っ直ぐな為鉄砲町と言われた。筒先にあたるところに定勝寺がある。
「用水が流れる」
昔から宿の中央に用水を通し、裏山から引いた豊富な湧き水を桧の大木を刳りぬいた長い水槽にあふれさせ共同井戸として利用していた。
「水舟」
宿場の道端7箇所に『井戸』と呼ばれる水場を設け、13軒〜14軒を一組として井戸組合を作り、飲料水はもちろん下水から防火用水としての管理をしていると言う。このような日常の管理があるからこそ宿の景色として自然に溶け込んでいるのだ。水でもお茶でもペットボトルで気軽に持ち歩ける時代ではあるが、やはり新鮮な湧き水はありがたい。